利益最大化計画　−　製造

　ある工場で製品A、Bを生産している。

　製品Ａを1トン製造するのに、原料P,Qをそれぞれ４トン、９トン必要とし、
　製品Ｂについてもそれぞれ８トン、６トン必要とする。

　 また、製品Ａ，Ｂは1トンあたり2万円、3万円の利益を生む。
　しかし、原料はPは４０トン、Qは５４トンしかない。

　利益を最大にする製品Ａ，Ｂの生産量をソルバーを使用して求めなさい。
　上記を定式化したものを下に示す。

　　　　　　　　　　平成１０年秋　情報処理試験2種　問７３から

[手順]
・利益のセルをアクティブにして[データ]タブから[ソルバー]をクリックする。

　　[ソルバー]ボタンが無い場合

・下図のようにパラメータを設定して[実行]をクリックする。

最少支払枚数演算（金種計算）

ソルバーを使用して最少支払枚数を計算してください。

手順

最少支払枚数演算−下位金種代用

ソルバーを使用して最少支払枚数を計算してください。

ここで制約条件として、金種の枚数が足りない時は下位の金種を代用する事とします。

[手順]
・利益のセルをアクティブにして[データ]タブから[ソルバー]をクリックする。

　　[ソルバー]ボタンが無い場合

・下図のようにパラメータを設定して[実行]をクリックする。



なお、「オプション(P)」も確認しておきます。
「整数制約条件を無視する」がオンになっていると、結果が小数になる場合がありますので注意！
既定値はオン。本問の場合はオフにします。

ある製品の販売個数は価格に１次比例することがわかっています。
以下の販売実績の時、利益が最大になるには価格をいくらに設定したらよいか。

原価：￥２,０００円

価格を￥２,３００円に設定すると販売個数は２１,０００個
価格を￥２,７００円に設定すると販売個数は　９,０００個

ソルバーを使用して解を求めてください。

なお、利益＝（価格−原価）×販売個数　とします。

販売個数が価格に１次比例することから

　　販売個数　＝　a　−　ｂ　ｘ　価格　　　　　　・・・・a,b　は定数

　　価格が２３００の時、販売個数は２１０００　⇒　２１０００＝ａ-ｂｘ２３００
　　価格が２７００の時、販売個数は９０００　　⇒　　９０００＝ａ-ｂｘ２７００
　　これから　ａ,ｂ　を求めると　ａ＝９００００,ｂ＝３０　となり、式は

　　販売個数　＝　９００００−３０ｘ価格　となる。

利益の式は

　　利益＝（価格−原価）ｘ販売個数　となる。

　　下記のように数式を設定してソルバーで解を求める

　　[手順]
　　・利益のセルをアクティブにして[データ]タブから[ソルバー]をクリックする。

　　　　[ソルバー]ボタンが無い場合

　　・下図のようにパラメータを設定して[実行]をクリックする。

最適要員計画

あるスーパーの曜日ごとの必要人数合計は下図の様になっています。

５日間勤務し、２日連休と言う勤務体制に従って、最も少ない人件費で、しかも曜日別の必要人数を満たす勤務シフトの人数を求めてください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　０：休み　１：勤務日

[手順]
・利益のセルをアクティブにして[データ]タブから[ソルバー]をクリックする。

　　[ソルバー]ボタンが無い場合

・下図のようにパラメータを設定して[実行]をクリックする。

最適物流経路

工場から市場が集中している都会に近い倉庫へ製品を輸送するコストを最小にします。
ただし各工場からの輸送量は工場の供給能力を超えず、しかも都市部の市場需要を満たすものでなければならない。

[手順]
・利益のセルをアクティブにして[データ]タブから[ソルバー]をクリックする。

　　[ソルバー]ボタンが無い場合

・下図のようにパラメータを設定して[実行]をクリックする。

整数条件で実行しても、解が小数となる場合があります。（EXCEL2010）





この場合は、ソルバーの「オプション(P)」を確認してください。
「整数制約条件を無視する」がオンになっていたらオフにします。

EXCEL2010では、どういう訳か？？？、既定値がオンになっていますので注意！



表で「整数解」としながら、裏のオプションで、それを否定するスイッチが既定でオン。
詐欺契約書みたいな設定！