シフト表に条件付書式を設定する

シフト表に条件付書式を設定することができます。

ここでは、毎週、木曜日の「夜勤」は「ピンク」色の背景色とします。下図

基本設定では「夜勤」は色番号43(橙)ですが、条件付書式の方が優先度が高いので、下図の様にピンクで表示されます。


設定方法

1.シートの保護を解除

2.数式を判りやすくするために、行列番号を表示しておきます。

3.シフト表の範囲を選択して、条件付書式を呼び出し、下記のような数式を設定します。



式の意味:

 3行目(D3~AH3)には当年当月の日付が設定されています。
 表示されているのは、表示形式の設定により、日にちの部分のみ。
 (実際には、年月日を表すシリアル値が設定)

  WEEKDAY関数で曜日を表す数値を取り出し、それが木曜日(1:日曜日~7:土曜日)かつ、
 シフト表の値(D5)が”夜” であれば、背景色をピンクに設定。
 (AND関数により、2つの条件が満たされる場合にのみ真となる)

応用: 特定日(15日)の場合に色を付けたい
      右のように変更する   WEEKDAY(D$3)=5 → DAY(D$3)=15


EXCEL2000-2003では、条件付書式の数は3個までですが、AND、ORを組み合わせて使えば、
かなり、複雑な条件を設定できます。

EXCEL2007以降では、個数に制限はなくなったようです。

少しだけ複雑な設定例

早出(△▽)の翌日の勤務が「夜勤」の場合はピンクにする。



たいして、複雑ではないですね。

勤務が”夜”、かつ、その前日の勤務が”△”または”▽”の場合にピンクにします。

固定の罫線を引きたい

週毎に見やすくするために、日曜の右側にの縦罫線を引きたいような場合



セル「D10:AH29」の範囲に、下記の条件付き書式を設定します。
条件式: =D$4=1  (「1」は日曜を表す数値 日~土:1~7)
書式:   右垂直罫線を

同様に、水平罫線も設定できます。(グループ毎に罫線で分割等)

もしくは、設定したいセルを選択の条件付き書式条件を「=TRUE」とすることもできます。
条件を「=TRUE」とすると、常に条件が成立するので、指定した書式が選択個所に常に反映されます。

「シフト一覧」での設定例

下図は、「シフト一覧」のシートにおいて、

・毎週月曜日
   WEEKDAY(D$4)=2 -  2が月曜日を表す

・早出をピンクで強調表示

   SEARCH("早出",$C7)>0 - 勤務の項目に"早出"の文字が含まれる

2つの条件を満たす場合の例です。

ここでは、エクセル2010を使用していますが、エクセル2002/2003でも全く同様です。


注意点:

条件付書式は、かなり優先度が高い(実行中は再計算OFF,イベント発生処理OFFにしていても、値が入力されると色が付く)ので、
あまり複雑な条件式を設定すると、シフト表の作成速度が落ちる可能性があります。

補足:

 シート保護の解除方法2000-2003 シート保護の解除方法2007-2013
 行列番号の表示方法
 条件付書式の設定方法