ソルバーとは・・・以下、Excel2010ヘルプより・・・

ソルバーは、Microsoft Excel のアドイン プログラムで、What-If 分析に使えます。

ソルバーを使うことで、ワークシート上の他の数式セルの値に対する制約または制限に従って、1 つのセル  (目的セルと呼ばれる)  の数式に対する最適な値(最大または最小)を検出できます。

ソルバーは、目的セルや制約セルの中の数式を計算するのに使われる変数セルと呼ばれるセルのグループと連動します。

ソルバーは変数セルの値を調整し、制約セル上の制限を満たし、目的セルに必要な結果を生成します。

簡単に言うと、ソルバーは、、制約セルの条件に従い、目的セルの値が最適になるように変数セルの値を変化させます。

たとえば、広告予算の間隔と利益に相関がある場合、予想利益額が最高になるような広告予算の間隔を求めることが出来ます。



例題




上の例題をソルバーで解いて見ましょう。

例題

人間、牛、タコ、イカ、ムカデの
  合計頭数が    103
  足の数の合計が 1474
の時、それぞれの頭(人/匹)数はいくらでしょうか?

まず下図のようにソルバーを起動します。



データタブに「ソルバー」が表示されていない場合
まず、ソルバーアドイン手動で組み込む必要があります。

ソルバーアドインの組み込み方法


まず、パラメータを設定します。

目的セルを指定します。
 ここでは、[足の合計]としてE25を指定します。

目標値は[]として、1474を指定します。
 問題によっては[最大値]や[最小値]を指定します。

変化させるセル
 変化させるのは[頭数]ですから[D20:D24]を指定します。



制約条件を追加していきます。
 条件は
 ・合計頭数が103
 ・頭数は正の整数


[追加]ボタンをクリックします。
合計頭数の条件を下図のように入力して[追加]をクリックします。




整数の条件を下図のように入力します。
[int]を選択することに注意



[OK]をクリックすると元の画面に戻ります。


:オプションで「整数制約条件を無視する」が
  オフになっていることを確認。(EXCEL2010では既定値がオン)





元の画面に戻って[解決]をクリックします。

下図のフォームが表示されたら[ソルバーの解の保持]にチェックして[OK]をクリックします。

めでたく解が求まりました。




解は複数あります。
初期値を変更して実行してみると別の解が表示されることでしょう!

下図は初期値(それぞれの頭数)を全て10、100とした時の解です。





上の解では、人間、牛さん、タコさんの数が0となり寂しいので、頭数 の制限 を追加します。

それぞれの「頭数」を10以上となる「制約条件」を下のように追加します。




実行した結果が下図。


メデタシ。