OFFSET関数の仕様

説明

セルまたはセル範囲から指定された行数と列数だけシフトした位置にあるセル範囲の参照(オフセット参照)を返す。
返されるセル参照は、単一のセル、セル範囲のいずれかの参照となる。
また、返されるセル参照の行数と列数を指定すること可。

書式

OFFSET(基準, 行数, 列数, [高さ], [幅])
関数の書式には、次の引数がある。[ ]省略可を表す。
基準    必須。 基準となる参照範囲を指定。
        参照は、セルまたは隣接するセル範囲を参照する必要があり、それ以外の場合は、エラー値 #VALUE! が返される。

        [行数]  基準の左上隅のセルを上方向または下方向へシフトする距離行数単位で指定。省略時はシフト無し。
行数に 5 を指定すると、オフセット参照の左上隅のセルは、基準の左上隅のセルから 5 行下方向へシフトする。
        行数に正の数を指定すると開始位置の下方向へシフトし、負の数を指定すると開始位置の上方向へシフトする。

[列数]  結果の左上隅のセルを左方向または右方向へシフトする距離列数単位で指定する。省略時はシフト無し。
        列数に 5 を指定すると、オフセット参照の左上隅のセルは、基準の左上隅のセルから 5 列右方向へシフトする。
        列数に正の数を指定すると開始位置から右方向へシフトし、負の数を指定すると開始位置から左方向へシフトする。

[高さ]  オフセット参照の行数を指定。 高さは正の数。省略時は元の行数。

[幅]    オフセット参照の列数を指定。 幅は正の数。省略時は元の列数。
      

使い方

下図のような参照範囲を考える。
参照範囲(C8:P17)には「勤務予定」の名前が設定されている。


OFFSET(予定表,,,,1)
シフト無しで列数のみ1列(行列ともにシフト(移動)無し。行数は元の10行。)
OFFSET(予定表,0,0,10,1)と同じ。


OFFSET(予定表,,4,,1)
4列右にシフト、列数(行シフト(移動)無し。行数は元の10行。)
OFFSET(予定表,0,4,10,1)と同じ。