計算する箇所が多い場合、それぞれ計算式を設定していくのは大変です。
そのような場合、一か所に計算式(データ)を設定して、それを
コピーする機能があります。
これを「
オートフィル(auto filll)」機能と呼びます。
下図では、セルD4に売上金額の計算式を設定し、以下、D22までコピーしてみましょう。
1.計算式を設定したセルD4を選択すると、セルの右下に「
+」記号が表示されます。
(これは「
オートフィルハンドル」と呼ばれます)
2.この「
+」記号にマウスポインタを合わせ、マウス
左ボタンを押します。
そのままボタンを
押した状態で、D22まで移動(ドラッグ)します。
これだけで、計算式がコピーされました。
この操作は、「
コピー/貼り付け」でも代替できます。
1.セルD4を選択。
右クリックして「
コピー」をクリック
2.セルD5:D22を選択して、
右クリック、「
貼り付け」ボタンをクリック。
以上で、計算式がコピーされました。
なぜ、このようなことができるのかは、おいおい、判ってきます。
ダブルクリックによるオートフィル
フィルハンドル(+)を
ダブルクリックすることにより、
最下行まで
自動でオートフィル機能を作動させることができます。
下図のような状態(+が表示されている直上)で
ダブルクリックします。

コピーされました。
ダブルクリックによるオートフィルの
制約と
注意点
・縦方向(下方向)にしかオートフィルできない
横(列方向)へはできません。
・隣接した列にデータが入力されている必要がある
直下のセルが空白で、隣接するセルが空白でない場合にオートフィル機能が作動します。
上の例の場合は大して便利な機能ではありませんが、
行数が多く(100行、1000行・・)もあり、
列数も多い場合には大変重宝する機能となります。
オートフィル機能を使って、同じ値、または、連続データを入力することができます。
同一値の入力
「東京」を複数個入力したい場合
「東京」と入力して、オートフィルでコピーします。
「東京」の文字が複製されました。
連続データの入力
入力された文字が
連続データの一部と推測できる場合、エクセルは、
連続データを作り出します。
前述のように「東京」と入力してオートフィルでコピーすると、「東京」しか出力されませんが、
「日」と入力してオートフィルタ機能を働かせると、
曜日と認識し、日〜土を繰り返し出力します。
「1月1日」のような日付では
連続する日付を出力します。
1、2 のように入力し、この2つのセルを選択した後にオートフィル機能を働かせると、
連続する数値を作り出します。
また、1,3 のように入力すると、
等差2の数列と認識し、奇数の数値が作り出されます。
独自の連続データ
名簿や部課名のような一連の文字リストを作り出したい場合、あらかじめ
リストを登録しておくことで、「総務課」と入力してオートフィルでコピーするだけで、
総務課、港湾管理課、港営課 ・・・・
のような連続するリストを簡単に出力することもできます。
ユーザー定義リストの追加手順
1.[ファイル]タブからオプションをクリック
2.[詳細設定]から「ユーザー設定リストの編集」をクリック
3.リスト項目追加
セルに"総務課"と入力してオートフィルでコピーすると、
定義したリストが自動的に入力されます。
なお、オートフィルをB9以降にも適用すると、リストが
繰り返されます。
オートフィルを行った後からでも、オプションとして動作を再定義することができます。
セルのコピー
前駆で述べたようなオートフィル機能の既定値
連続データ
データが数値の場合、増分「1」の
連続データが作成されます。
1 2 のようなパターンを示す必要がない分簡単。
下図:1を入力しオートフィル、オプションから「連続データ」を選択すると、
連続データへ変更されます。
書式のみ
データはそのままで、書式のみがコピーされます。
コピー → 貼り付け時の「形式を選択して貼り付け」/「書式」に相当
書式なしコピー
書式は元のままで、データ(値)のみがコピーされます。
「形式を選択して貼り付け」/「値」に相当