エクセルのVBAオブジェクトが使用できない!  エムティ・ソフト 2014/12/26


1.現象

ある日、突然、VBAオブジェクトの機能が正常に動作しなくなった!
下記のような現象が発生する。

・コマンドボタンやチェックボックスが押せない
 押しても反応が無い! - 単なる図形として扱われる


・ActiveXオブジェクトが挿入できない
  "オブジェクトを挿入できません" 

・VBAプログラムが動作しない。実行時に
  "オブジェクトは、プロパティまたはメソッドをサポートしていません"
 と表示される。
・オブジェクト、または参照が無効
  "無効なオブジェクト ライブラリです.
   または、定義されていないオブジェクトへの参照を含んでいます。"

2.原因

2014年12月のMicrosoftOfficeの更新プログラムの不具合が原因である可能性が考えられます。
下記の更新プログラム(Officeの種類により異なる)が自動でインストールされていると、
VBAのオブジェクトに関して、ほぼ全滅!


3.対処方法

対処方法としては、

  1. 該当の更新プログラムをアンインストール
  2. 不具合の根本原因であるEXDファイルを削除
  3. Officeアプリケーションの修復
  4. エクセルを再インストール
  5. 放っておく-次の更新プログラムで解消される(はず。たぶん)

などが考えられますが、ここでは、A、B、Cについて記述します。

なお、万が一のため「復元ポイント」を作成して置いて下さい。
 (システムの復元が有効であれば自動で作成される)

A.該当の更新プログラムをアンインストール

参考URL

1.管理者権限で「コントロール パネル」を開く。


2.「プログラムと機能-プログラムのアンインストール」を開く。


3.プログラムと機能画面左側にある「インストールされた更新プログラムを表示」をクリック。



4.前述のKB番号(Office 2013の場合は「KB2726958」)を探し、右クリックメニュー(あるいはアンインストールボタン)から「アンインストール」を実行



なお、WindowsUpdateが働いて同じ更新プログラムを自動がダウンロードされると、同じ結果に戻ります。
もし、同じような現象が繰り返すような場合、次の、B.EXDファイルを削除をお試しください。


B.EXDファイルを削除

参考URL

異常があるEXDファイルが作成されているようです。
異常ファイルの場合、このファイルを削除することで、正常に戻ります。

このEXDファイルファイルは削除しても、次に VBA の新しいコントロールを使用する時に、(正常なファイルとして)自動的に再作成されます。

EXDファイルの場所

%USERPROFILE%¥AppData¥Local¥Temp¥Excel8.0¥MSForms.exd

  環境によって異なりますが、下記が具体的なパスの例

C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Temp¥Excel8.0¥MSForms.exd

ただし、隠しフォルダ/ファイルになっているので、「フォルダオプション」の
隠しファイル、隠しフォルダ、および隠しドライブを表示する
をオンにしておく必要があります。



手動でEXDファイルの削除

下図のように、ユーザーフォルダから順に下っていくと見つかります。



または、エクスプローラーのアドレス欄に「%temp%¥excel.8.0」と入力して「ENTER」キーを押すと、目的のフォルダを直接開くことができます。




自動で削除

どうやら、このようなトラブルは少なくないようで、MicrosoftはEXDファイルの削除用ツールを提供しています。
  (・・・・・MSさん、問題を認識しているなら、根本的に対処してほし~な~)

以下は、MSページからの転載 。下記から削除ツール(MSI形式)をダウンロードできます。

自動的に適用するには、次のいずれかの Fix it パッケージを実行します。

次の Fix it ソリューションは、現在ログオンしているユーザーの .exd ファイルを削除します。
Fix this problemダウンロード
Microsoft Fix it 51029

次の Fix it ソリューションは、管理者によって実行される必要があり、
コンピューター上のすべてのユーザー アカウントの .exd ファイルを削除します。

Fix this problemダウンロード
Microsoft Fix it 51031

C.Officeアプリケーションの修復

Officeの修復を行うことで、エクセルなどのアプリケーションが正常に動作しないの問題を解決できる場合があります。
バージョンにより下記のように修復。

修復作業を行うと、インストールされているすべての Office アプリケーションに関連するファイルやレジストリについて、欠損や設定などの問題を検出して修復します。
ワークシートや文書など、アプリケーションで作成したドキュメントには適用されません。

[アプリケーションの自動修復] コマンドを実行しても問題が修復されない場合は、Microsoft Office を再インストールする必要があります。


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