ゴールシークの表示方法
ゴールシークツールは、[
データ]タブ→
What-If分析→
ゴールシークから表示できます。
ゴール シーク(Goal Seek)について
ゴールシークは、最適化分析ツールとも呼ばれるコマンド群の 1 つで、
数式の計算結果が目標値となるように、代入する値の最適値を求めます。
エクセルでは、一般的には計算式に数値やセルを指定して計算結果を求めますが、
ゴールシークでは計算結果を先に決めて、その結果を得るために必要な元の数値を求めることができます。
ゴール シークを実行すると、数式が目標の値を返すまで、その参照元セルの値を変化させ、解をシミュレートすることが出来ます。
例:ローン完済のための月々の返済額
下の例は、
借入額が150万円、年利3.0%の場合、24ヶ月で完済するには
月々の支払いはいくらになるか?の問題
PMTという便利な関数を使うと、下のように
月々の支払額を求めることが出来て、
月々
64,472円返済していけば24ヶ月で完済できることがわかります。
例:月々6万円までしか払えない場合は?
完済までに
何ヶ月を要するでしょうか?
ここで、
ゴールシークの登場。
ゴールシークは、
目標値になるように入力変数を
逆算できます。
ゴールシークによる逆算値の求め方
1.「
データ」タブにある「
What-If分析」の「
ゴールシーク」をクリック
2.下図のように入力します。
ここでは目標値は「
-60000」であることに注意。
関数の定義から
支払額は
マイナスで表現します。
「60000」とすると発散して解は求まりません。
3.「OK」をクリックすると解が見つかったことを知らせるフォームが開きます。
OKをクリックすると、現在値が「変化させるセル」に書き込まれます。
ゴールシークによるシミュレートの結果、
約26ヶ月掛かる事が判りました。
注:
符号を間違えないこと
目標値を60,000とすると
収束せず、解は求まらないので注意。
数式で求める
ちなみに、
複利計算のロジックを汎用的に公式化したものが下記ですが、
これから、n:支払月数を逆算して求めることを考えると、数式を見ただけで面倒なのがわかります。
ゴールシークは、このような場合に重宝します。